「動画編集副業、始めてみたいけど切り抜きじゃなくてもっと単価の高い仕事がしたい」——そう感じているなら、企業の採用動画・PR動画編集という選択肢、一度真剣に検討してみてほしいんです。
切り抜き編集が1本数百〜数千円の世界なのに対して、採用動画は1本5万〜30万円が相場。同じ動画編集でも、ターゲットを変えるだけで収益の桁が変わってきます。しかも「毎年採用シーズンに動画を作り直したい」という企業ニーズは継続しているから、年間契約に発展しやすいのが大きな特徴です。
この記事では、企業採用動画編集副業のリアルな単価相場・必要スキル・学習方法・案件獲得のルート・月収ロードマップを、2026年時点の情報をもとにまとめます。「自分に向いてるか」「いつ頃稼げるようになるか」を判断できる内容にしているので、最後まで読んでみてください。
企業採用動画編集とは何か
どんな仕事なのか
企業採用動画編集とは、会社説明動画・社員インタビュー・職場紹介・代表メッセージ・募集職種紹介など、採用活動で使われる動画コンテンツの編集を担当する仕事です。
クライアントは新卒採用に力を入れる中堅・中小企業がメイン。専属の動画クリエイターを社内に抱えるほどではないけれど、採用動画のクオリティは上げたい——そういう会社からの発注が安定して来ている分野です。
単価が高い理由はシンプルで、採用1人あたりに300〜500万円近いコストをかける企業にとって、採用動画への10〜30万円の投資は全然大きな金額じゃないんですよね。人材獲得の成否がかかっているから、価格を下げてでも安い人に頼もうという発想になりにくい。これが切り抜き編集との一番大きな違いだと思います。
切り抜き編集と何が違うのか
| 比較項目 | 切り抜き編集 | 企業採用動画編集 |
|---|---|---|
| 1本あたりの単価目安 | 500〜15,000円 | 30,000〜300,000円 |
| 継続案件のなりやすさ | クリエイター次第 | 採用シーズンで自然に継続 |
| 競合の多さ | 多い(AI参入者増加) | 比較的少ない |
| 必要な知識 | 動画編集技術のみ | 採用・人事の背景知識も必要 |
| クライアントの予算感 | タイト | 余裕あり |
参入人数が少ない理由の一つが、「採用動画に特有のB2B文脈を理解しているクリエイターが限られている」こと。求職者の心理・企業ブランドガイドラインの遵守・採用ターゲット別の見せ方といった知識が必要になるので、誰でも即日参入というわけにはいかないです。逆に言うと、そこを学べれば差別化しやすい。
2026年の案件種類と単価相場
案件タイプ別の単価目安
| 案件タイプ | 単価目安 | 納期の目安 |
|---|---|---|
| 会社説明動画(5〜10分) | 80,000〜300,000円 | 14〜30日 |
| 社員インタビュー動画(3〜5分) | 50,000〜150,000円 | 7〜14日 |
| 職場紹介・1日密着動画 | 80,000〜250,000円 | 14〜21日 |
| 代表メッセージ動画 | 50,000〜200,000円 | 7〜14日 |
| 採用説明会用ダイジェスト | 30,000〜100,000円 | 5〜10日 |
| ショート採用動画(SNS用60秒) | 20,000〜80,000円 | 3〜7日 |
| 採用動画パッケージ(5〜10本セット) | 500,000〜1,500,000円 | 30〜60日 |
| 年間採用動画運用契約 | 200,000〜800,000円/年 | 継続 |
| サムネ・字幕制作(単発) | 5,000〜30,000円 | 1〜3日 |
※上記はすべて目安です。経験値・ポートフォリオの充実度・交渉力によって個人差があります。
月収の現実的な推移
最初の3〜6ヶ月は月3〜10万円。半年〜1年で月15〜30万円というペースが現実的な目安です。「年間採用動画運用契約を3社から獲得」という状態を作れると、月15〜20万円がベース収入として安定してきます。
独立フェーズに入る目安は月収30〜40万円を半年継続できたとき。年間契約3〜5社+スポット案件で月60〜100万円台が次のステージです。ただし最初の1年は「スキル磨き+信頼実績の積み上げ」に集中する期間と割り切ったほうが、長期的に伸びやすいと思います。
どんなスキルが必要か
4つのスキル層
企業採用動画編集には大きく分けて4つのスキル層があります。
編集ソフトスキル
Premiere ProまたはDaVinci Resolveの基本操作、After Effectsでのモーショングラフィック、Photoshopでの簡易レタッチ。最初はDaVinci Resolve(無料版)から始めて、慣れてきたらPremiere Proに移行する人が多いです。
演出スキル
インタビュー音声の整え方・テロップのタイミング・BGMの選び方・企業ブランドカラーの適用・ロゴアニメーション。採用動画は「企業らしさ」の表現が求められるので、演出の引き算ができるかどうかが重要になってきます。
B2B文脈の理解
企業のブランドガイドライン・採用ターゲット別の訴求ポイント・求職者心理・コンプライアンス(肖像権・個人情報)への配慮。この部分が切り抜き編集との一番の違いで、ここを学ぶだけで競合からぐっと抜け出しやすくなります。
プロジェクト管理力
要件定義・撮影クルーとの連携・修正対応・納期管理。特に「修正回数の線引き」は契約時に明確にしておかないと後で痛い目を見るので、最初から設定する習慣をつけておいてほしいです(後述します)。
特に重要な「求職者目線のストーリーテリング」
編集技術だけ高くても、採用動画では単価は上がりにくい。「なぜこの企業に入社したいと思えるか」「どんな人に向いているか」を映像で自然に伝える力——これが採用動画編集者としての核心で、単価を左右する一番のポイントです。
学習方法とスクール選び
独学ルートの進め方
独学派は、まずYouTubeの企業動画解説チャンネルで体系的に学ぶのが入りやすいです。Udemyには日本語のPremiere Pro・After Effects特化講座が複数あって、5,000〜15,000円の目安で始められます。
独学で一番おすすめしたい学習法は「優れた採用動画を100本視聴して構成を分析すること」。大手企業のリクルートサイトや採用ページには高品質な採用動画が無料で公開されているので、どんな構成・演出・BGMが使われているかを徹底的に解剖してみてください。
スクールを使う場合
スクール選びで採用動画副業に応用しやすいのは、動画編集副業全般に強い動画編集CAMPです。副業デビューから案件獲得サポートまで一気通貫で学べる環境なので、「独学で迷子になりやすい」と感じる人には特に向いています。
SNS向け動画に強くなりたいなら動画編集CAMP コースも選択肢に入れてみてください。採用動画のショート版(TikTok・Instagram Reels・YouTube Shorts向け)は需要が伸びているジャンルなので、SNS特化スキルを掛け合わせると差別化がしやすくなります。
まずは無料説明会から話を聞いてみるのが一番早いです。
4ヶ月学習ロードマップ
1ヶ月目:基礎操作の習得
DaVinci ResolveまたはPremiere Proでカット・テロップ・効果音・トランジションを一通りマスター。並行して採用動画100本の視聴・構成分析を進めます。
2ヶ月目:演出とモーショングラフィック
After Effectsでロゴアニメーションやグラフ表現を練習。企業ブランドカラーの適用方法、インタビュー音声の自然な整え方を習得します。
3ヶ月目:実制作とポートフォリオ整備
架空企業3社分の採用動画(会社説明・社員インタビュー・1日密着)を実際に完成させて、YouTube限定公開でポートフォリオを作ります。リアルな案件を想定した練習作品があるかどうかが、初案件獲得を大きく左右します。
4ヶ月目:初案件へのチャレンジ
クラウドワークス・ランサーズ・LinkedIn経由で提案を開始。最初は20,000〜50,000円規模のショート採用動画から入るのが実績を積みやすいです。
動画編集の基礎から始め方を確認したい場合は 動画編集副業の始め方まとめ も一緒に読んでみてください。切り抜き編集と比較しながら自分に合うジャンルを見つけたい人には 動画編集の無料体験・体験談まとめ が参考になります。
案件獲得の5つのルート
クラウドソーシング(クラウドワークス・ランサーズ)
採用動画関連の案件は月10〜20件ペースで常時掲載されています。実績ゼロの状態から最初の案件を取るには、ここが一番入りやすいルートです。提案文のクオリティで結果がだいぶ変わるので、後述するテンプレートを参考にしてみてください。
LinkedIn・Wantedly直接受注
人事担当者・採用責任者に直接アクセスできる点でクラウドソーシングより高単価になりやすいルート。LinkedInで採用担当者に月20件DM送る、というアクションをコツコツ続けることが大事です。最初は返信率が低くても、3〜6ヶ月続けると1〜2社から話が来ることが多いです。
採用代理店経由
単価はやや落ちますが、安定的に案件が供給されます。自力営業の手間を省いてスキルアップに集中したい時期に活用するといいと思います。
地域中小企業ルート
商工会議所・地域SNS・地元ネットワーク経由で中小企業の採用動画ニーズを直接拾えるルート。地方在住でも2024年以降はリモート撮影・編集ワークフローが標準化しているので、全国の案件を受けやすくなっています。
自分メディア・YouTube発信
中長期の戦略として、採用動画解説コンテンツを発信することで問い合わせが来るようになります。月1〜2本のペースで継続すれば、半年〜1年後に「採用動画のことで相談したい」という流入が出てきます。
月収段階別ロードマップ
| 段階 | 期間 | 月収の目安 | 主な活動 |
|---|---|---|---|
| 第1段階 | 0〜3ヶ月 | 0〜3万円 | 学習+ポートフォリオ+初案件1〜2本 |
| 第2段階 | 3〜6ヶ月 | 3〜10万円 | クラウドソーシング案件継続、LinkedIn発信 |
| 第3段階 | 6〜12ヶ月 | 10〜25万円 | 直接受注比率アップ、年間契約の初獲得 |
| 第4段階 | 1〜2年 | 25〜50万円 | パッケージ案件、地域企業との関係深化 |
| 第5段階 | 2年〜 | 50万円〜 | 採用動画専門代理店化、複数クライアント並行 |
※上記はあくまで目安で、個人差があります。
体験談・ぶっちゃけ話
30代・人事経験ありのケース
公開されている報告例として、30代男性会社員(人事系経験あり+動画編集学習1年)が採用動画に特化した事例があります。3ヶ月目に社員インタビュー2本+ショート動画3本で月12万円、半年目に会社説明動画1件+年間契約1社で月25万円、1年目に採用動画パッケージを含めて月45万円という推移です。
本人いわく「単価が伸びたのは3つのことを徹底したから」とのこと。
- 人事経験を活かして採用課題を起点に提案した(編集スキルより先に「課題解決」で話す)
- LinkedInで採用担当者にDMを月20件ペースで継続した
- 最初の提案から年間契約をセットで提示した
「年間契約を最初から提案する」という発想は、駆け出しのうちはなかなか出てこないですよね。でも企業側から見ると、毎回クリエイターを探す手間が省けるのでむしろ歓迎されやすいです。
20代後半・元Webデザイナーのケース
別のケースとして、元WebデザイナーがLP制作から採用動画特化にシフトした事例があります。3ヶ月目に月8万円、1年目に月25万円、2年目に月45万円と段階的に積み上げていった形です。デザイン背景があるとサムネ・テロップのクオリティで差がついたとのこと。
既存のスキルを採用動画に組み合わせると、差別化のポイントが生まれやすくなります。前職がIT・医療・製造など特定業界なら、その業界向けの採用動画に絞って営業するだけで「その業界に詳しいクリエイター」というポジションが取れます。
よくある失敗と回避法
肖像権・個人情報の確認漏れ
社員インタビュー動画で本人の同意書を取らずに公開してしまい、後から削除依頼が来るというトラブルは実際に起きています。撮影前に肖像権同意書を必ず取ること、これだけは絶対に省かないでください。契約書のひな型はnoteやminneで販売されているものを活用するのが手っ取り早いです。
ブランドガイドライン違反
配色・フォント・ロゴ使用規定を破ると、修正対応コストと信頼失墜のダブルパンチになります。ヒアリング時にブランドガイドラインのPDFを必ず入手して、制作前に一度確認する習慣をつけてください。
修正回数を無制限で引き受ける
企業案件は社内承認プロセスで5〜10回の修正が普通に起きます。「無制限修正OK」で受けると時給換算が崩壊します。契約時に「修正3回まで含む・以降1回につき1〜3万円追加」と明記することが収益を守る上で重要です。最初から伝えることで、クライアントの「雑な修正指示」も減る効果もあります。
案件提案文のテンプレート
初案件を取る際に使える提案文のひな型です。
はじめまして、企業採用動画編集を担当している◯◯と申します。
◯◯の案件、興味深く拝見しました。
【提案のポイント】
1. 求職者目線のストーリーテリングで応募意欲につながる演出を意識します
2. 企業ブランドガイドライン遵守の品質管理(ご提供いただければ事前確認します)
3. 年間採用サイクルを見据えた継続支援にも対応可能です
【納期】◯日以内 【予算】◯◯万円〜
【ポートフォリオ】[YouTube限定公開URL or 作品3〜5本]
まずは無料でご相談もお受けしています。お気軽にメッセージください。
「年間継続支援にも対応可能」という一文を入れておくだけで、長期発注を検討しているクライアントからの返信率が上がりやすいです。
ツール環境と月額コスト
採用動画編集副業を始めるのに必要な環境と費用の目安は以下の通りです。
| ツール | 費用の目安 |
|---|---|
| Premiere Pro(Adobe CC) | 月3,000円〜 |
| DaVinci Resolve(無料版) | 無料 |
| After Effects(Adobe CC内) | 上記に含む |
| BGM・効果音(Audiostockなど) | 月3,000円〜 |
| 外付けSSD 2TB | 買い切り30,000円程度 |
月額コストの目安は7,000〜12,000円。Adobe CCのサブスク・BGMサービス・ストレージは副業の経費として計上できます。PCはMac M2 Pro以上 / Windows i7+GPU(メモリ32GB)が動作的に余裕のある目安です。
確定申告と税金の基礎
副業収入が年間20万円を超えると確定申告が必要です。経費として計上できる主なものは、Adobe Creative Cloudサブスク・PC購入費・BGMサービス代・外付けSSD・書籍代・スクール受講料・コワーキングスペース代などです。
確定申告ソフトはマネーフォワード クラウドや弥生 起業・開業ナビが定番です。どちらも開業届の提出から青色申告まで一気通貫でサポートしてくれる設計なので、「税金は苦手」という人でも使いやすいと思います。
副業が会社にバレることを心配している場合、住民税の徴収方法を「自分で納付(普通徴収)」に切り替えるのが基本的な対策です。確定申告の際に選択できます。
業界別・採用動画の特徴
| 業界 | 採用動画の特徴 |
|---|---|
| IT・テック | エンジニア採用向け・チーム文化重視・実装デモ動画が効果的 |
| 製造業 | 現場の安全性・技術力アピール・職人気質の演出 |
| 医療・介護 | 誠実さ・チームワーク・やりがい重視・インタビュー中心 |
| 飲食・小売 | 店舗の活気・成長機会・若い雰囲気 |
| スタートアップ | ミッション・ビジョン重視・代表メッセージが重要 |
前職の業界知識があれば、その業界に絞ることで参入初期から「業界を知っているクリエイター」として受注しやすくなります。切り抜き編集のように「なんでも対応」より「◯◯業界専門」の方が採用動画では差別化になりやすいです。
よくある質問(FAQ)
Q1:完全未経験から始められますか?
動画編集経験ゼロの状態で採用動画案件に挑戦するのは難しいです。まずPremiere ProまたはDaVinci Resolveでカット編集・テロップ作業を3ヶ月以上練習して、「一通り形になる動画が作れる」状態になってからスタートするのが現実的なラインです。未経験からの基礎学習については 動画編集副業の始め方 も参考にしてみてください。
Q2:人事・採用業界の知識は必要ですか?
必須ではありませんが、あると単価交渉で有利になります。採用関連の書籍を3〜5冊読んで「採用ターゲット別のアプローチ違い」「求職者心理」の基礎を入れておくと、クライアントとの話し合いで信頼度が上がりやすいです。
Q3:撮影も対応しないといけませんか?
編集のみでも案件は取れます。ただし撮影にも対応できると単価が1.5〜2倍になるケースがあります。最初は編集に集中して実績を積んでから、カメラ機材を揃えるという順番が王道です。
Q4:採用シーズンの繁忙期はいつですか?
1〜3月(新卒採用)と9〜11月(秋採用)が繁忙期です。閑散期にあたる4〜8月・12月はスキルアップ・営業強化・ポートフォリオの見直しに充てると、繁忙期に一気に受注を伸ばせる準備ができます。
Q5:副業が会社にバレないか心配です
住民税の徴収方法を「自分で納付(普通徴収)」に切り替えるのが基本的な対策です。確定申告の際に選択できます。詳しくは副業の税金・確定申告まとめ記事も参照してみてください。
Q6:最初はどのくらいの案件規模から始めるのが良いですか?
最初の1〜2本は20,000〜50,000円前後のショート採用動画(SNS用60秒前後)または採用説明会用ダイジェスト動画から入るのが実績を積みやすいです。1本目で「企業案件の修正フロー・コミュニケーション感覚」を掴むことが一番大事なので、高単価より「スムーズにやり切れる規模」を優先してください。
まとめ
企業採用動画編集は、2026年現在「単価が安定しやすく・年間契約でストック化しやすい」動画編集のなかでも収益性の高い領域です。切り抜き編集のような価格競争とは構造が違って、採用課題を理解したうえで動画で解決できるクリエイターへの需要は継続しています。
今日できる最初のアクションは3つ。
- 大手企業の採用サイトで採用動画を5本視聴して構成を分析する
- DaVinci Resolve(無料版)をインストールして基礎練習を始める
- LinkedInのプロフィールに「採用動画編集」と明記して、人事担当者とつながり始める
動画編集副業の無料体験・スクール比較 や 切り抜き編集との違いを比較した記事 も参考にしながら、自分に合ったスタート方法を見つけてみてください。
スクールで体系的に学びたい場合は、動画編集CAMP(通常版・無料説明会あり)や動画編集CAMP コースが採用動画副業に応用しやすい学習環境です。まずは無料説明会から話を聞いてみることをおすすめします。
動画編集副業の全体比較はこちら / 企業PR動画副業ガイドも合わせて読んでみてください。

